短歌の表現力を競う「第19回全国高校生短歌大会」(短歌甲子園)が8月、石川啄木の故郷・盛岡市であり、岐阜県立飛驒神岡高校が団体戦で準優勝した。文芸部員たちは日頃培った感性をいかんなく発揮し、4年連続15回目の出場で過去最高の成績を残した。
大会は書類審査の予選を通った19校と、前年の優勝校、準優勝校を合わせた21校が出場。3人1組の団体戦は「先鋒(せんぽう)」「中堅」「大将」がステージ上でそれぞれ短歌を披露し、審査員が判定。2勝すれば勝ちとなる。
飛驒神岡高校は、個人戦では2019年に当時の3年生部員が最優秀作品賞に選ばれたが、団体戦は15年の3位が最高だった。
今年の文芸部員は1~3年の女子5人。大会では2、3年の3人が選手を務めた。1次リーグでは前年優勝校も破り、目標だった決勝トーナメント進出を果たした。
トーナメントでも2勝して、迎えた決勝の相手は前年準優勝の八戸西高校(青森)。直前に出された題は「手」だった。
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